幽霊の存在を信じている人と、そうでない人がいますが、
あなたはどちらでしょうか。
ぼくは、“存在はしていないけど、見える人がいる”のではないかと思っています。
脳は欠落している情報を勝手に補う
上記の画像を用いることで、「盲点」を体感することができます。
左目を手で隠した状態で、+の記号をみてください。
そして、ゆっくりと、顔を近づけたり遠ざけたりしみると…
おそらく、○が消えてしまう瞬間があるはずです。
消えたのは、○があなたの盲点に入ったからです。
こんな簡単な画像と動作で、盲点を体感することができました。
これだけでも十分おもしろいのですが、ここで重要なのは、
『○が消えてしまった時、○があるはずの位置には何が見えるか?』
ということです。
もういちど盲点を見てみましょう。
顔を近づけて、遠ざけて…
さて、○があるはずの位置には何が見えましたか?
おそらく、そこには白い背景が見えたはずです。
○は消えて見えなくなる、つまりそこは何も存在しないはずなのに、
白い背景が見えています。
脳にとってのデフォルトカラーが白だから?
いいえ、背景を緑にすると緑に、青にすると青に見えてしまいます。
このように脳は、本来見えないはずの部分が見えた気になっているのか、
勝手に予想をして、視覚を補おうとします。
コンセントが人間の顔に見えてしまう
人間の脳には、三つの点が集まったものが人間の顔にみえる、という
特殊なプログラムが備わっているようです。
これはシミュラクラ現象と呼ばれていて、コンセントの差し込み口などが
よく例に挙げられます。
同様に、世に出回っている心霊写真の中には、
シミュラクラ現象によって説明がついてしまうものが多く存在します。
カメラがぶれてしまったり、影の明暗であったり、様々な要因で三つの点が生まれてしまい、
それが顔に見えてしまうのではないでしょうか。
実態は無い。でも見えてはいる。
昔から心霊番組を見ていて思っていたのですが、
幽霊が存在するかどうかを確実に調べる方法があります。
( 厳密には自称霊能力者がホンモノかどうかを確かめる方法 )
①”幽霊が見える人”を10人集める
②幽霊が最も出やすいと言われる場所に”幽霊が見える人”10人を連れていく
③幽霊が見えたら挙手してもらう
④どこにどんな幽霊がいるのかをそれぞれに尋ねて、発言が一致していればホンモノ。
もしも”幽霊が見える人”10人の発言がバラバラだった場合、
二つの可能性が考えられます。
一つは、幽霊が見える、お祓いができる、というウソで生計をたてているパターン。
幽霊がホンキで見えていると思っている人や、それが原因で体調が悪くなったり、
不運になってしまっていると思い込んでいる人はものすごい数いるので、
幽霊が見えるビジネスは理に適っていると言えます。
二つ目は、本当に見えてしまっているパターン。
例に挙げた『盲点』や『シミュラクラ現象』以外にも、
脳が形に対し、勝手に意味を見出してしまう『パレイドリア現象』など、
脳の構造による錯覚のようなものはたくさん存在します。
あるいは、病気や薬物によって幻覚が見えてしまっているかもしれません。
このように、いくつかの条件が揃ってしまった時、
本人からすると、本当に”見えている”状態になるのです。
“見えている人”たちの発言が、必ずしも悪意のあるウソとは限りません。
少なくとも幽霊は、盲点が見えた時に脳が勝手に作り出す虚像のように、
誰かの脳内では実在しているのかもしれません。
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